「低酸素」と聞くと、なんとなく怖い・苦しそうというイメージを持たれる方が少なくありません。でもSOLERAが採用している標高2,000m相当という数字には、実は明確な理由があります。姉妹店である高地トレーニングスタジオSOLERAとの違いも交えながら、この数字の裏側をお話しします。
「低酸素」と聞いて、まず思い浮かぶ不安に
「低酸素」と聞くと、高山病や息苦しさを心配される方がいらっしゃいます。ですがSOLERAの低酸素環境は、気圧が変化しない「常圧低酸素」です。地上と同じ気圧のまま、酸素濃度だけを平地よりわずかに薄くしています。標高2,000m相当というのは、富士山五合目より少し低いくらいの高さ。エベレストのような過酷な環境とはまったくの別物です。
なぜ「2,000m」という数字を選んでいるのか
姉妹店の高地トレーニングスタジオSOLERAが有酸素マシンで使用しているのは、標高3,000m相当のより酸素濃度が薄い環境です。一方、マットピラティスのSOLERAは、それよりやや緩やかな標高2,000m相当を採用しています。理由は単純で、ピラティスは「呼吸を深く、正確にコントロールする」種目だからです。酸素が薄すぎる環境では呼吸のコントロールそのものが乱れてしまい、ピラティス本来の狙いである呼吸と体幹の連動を練習する余裕がなくなってしまいます。2,000m相当は、「苦しくなりすぎず、それでいて深い呼吸を意識できる」ちょうどの負荷として設計された数字なのです。
| ピラティス SOLERA | 高地トレーニングスタジオ SOLERA(姉妹店) | |
|---|---|---|
| 酸素濃度の目安 | 標高2,000m相当 | 標高3,000m相当 |
| 主な種目 | マットピラティス(1回45分) | 有酸素マシン・スタジオプログラム(1回30分) |
| 向いている方 | 呼吸法から丁寧に整えたい方 | 短時間で高負荷の有酸素運動をしたい方 |

オートファジーとミトコンドリアの話
低酸素環境が身体に与える影響として、SOLERAが重視しているのがオートファジー(自食作用)という仕組みです。オートファジーとは、細胞の中で古くなったり働きが落ちたりした部品を分解し、新しく作り替える働きのこと。低酸素という軽いストレスがきっかけとなり、細胞内でエネルギーを作る器官であるミトコンドリアの入れ替えが進むと考えられています。
マットピラティス×低酸素という掛け合わせの意味
低酸素トレーニングというと、有酸素マシンでのランニングやバイクを思い浮かべる方が多いかもしれません。SOLERAがあえてマットピラティスと組み合わせているのは、「ゆっくり丁寧に動くからこそ、酸素の薄さを呼吸でカバーする練習になる」という考え方があるからです。激しい運動では息が上がってフォームが崩れやすくなりますが、ピラティスの静かな動きなら、薄い酸素の中でも呼吸を整えながら体幹を使う感覚を養いやすいのです。

安全にレッスンを受けていただくための管理
低酸素環境でのトレーニングでは、体調の変化にすぐ気づける状態であることが何よりも大切です。SOLERAでは指先で挟むパルスオキシメーターを使い、必要に応じて血中酸素飽和度(SpO2)を確認できる体制を整えています。数字で確認できる安心感も、低酸素環境で無理なく通っていただくための工夫のひとつです。
運動が得意でなくても、この負荷についていけますか?
体力や運動経験は問いません。少人数制(定員5名)のクラスで、インストラクターがその日の呼吸の様子を見ながら強度を調整します。「きつい運動を我慢する」のではなく「深い呼吸を練習する」時間だと捉えていただくのが近いです。
おわりに
「標高2,000m相当」という数字は、思いつきではなく、ピラティスという種目の特性から逆算して選ばれた設計です。次にレッスンで深呼吸をするとき、その空気の薄さの理由を少し思い出していただけたら嬉しいです。
Author

SOLERAインストラクターチーム
ピラティススタジオSOLERA 京都四条烏丸店
ピラティススタジオSOLERA 京都四条烏丸店のインストラクター陣。JADP認定ピラティスインストラクターや管理栄養士、理学療法士、看護師など多様な資格を持つメンバーが、標高2,000m相当の低酸素環境でのマットピラティスをご案内しています。
読んでくださって、ありがとうございます。
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